GODZILLA/ゴジラ 決戦機動増殖都市 感想

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GODZILLA/ゴジラ 決戦機動増殖都市

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1作目『怪獣惑星』は世界観の説明が非常に長いものの、最後の最後でゴジラのメチャクチャな強さを見せつけてくれたことで、個人的には及第点の映画でした。

さて、その続編はと言うと…うーん。

良かったところ

落とし穴作戦

84年ゴジラの三原山火口にゴジラを落とす作戦のオマージュだと思います。

BGMも平成ゴジラのノリに近く、この辺りは楽しかった。

スタッフロール後のアレ

エクシフのモチーフがX星人であることから考えて、当然エクシフの文明を滅ぼした怪獣はシリーズのファンなら想像がつきますが、実際に名前を言われるとテンションが上がるのは確か。 

ヴァルチャー

ヴァルチャーのスピード感の表現はCGならではでなかなか良かったと思います。

いくらなんでも万能すぎるナノメタルの存在に関しては、まぁエクシフのゲマトリア演算と同じでストーリーの推進力として必要である、と割り切って気にしないことにしました。

よく睨む方がマイナ

ここはクスっときました。

ミアナがかわいい



ゴジラ映画とは言えアニメなので、キャラのモデリングがかわいいのは悪いことではないです。

種族名『フツワ』にも何かしらのオマージュがあるんだろうと思ったんですが、よく分かりませんでした。

スペルは『houtua』。

モスラのスペルである『mothra』のうちothaを含んでいて、『m』をひっくり返して『u』2つに分解して…まで考えてやめた。

陰謀論だ。

ダメなところ

セリフの嵐なのにキャラの根源が全く伝わって来ない

序盤は「一通りの説明を怪獣惑星で終わらせただけあって、今回はストーリーがスムーズに進むな」と思って観ていましたが、途中からは相変わらずのセリフラッシュ。

思っていることを何でもかんでも口に出すビルサルド、ハルオ、ユウコらですが、その信条と心情は伝わってきませんでした。

『徹底した合理主義と言う型通りな役割』と『その顛末』と言うテンプレ通りのキャラと運命を請け負わされる感があるビルサルドのガルグとベルベ。

とにかく徹頭徹尾謎に『地球大好き・地球バカ』のハルオ。

無条件で地球バカに惹かれるユウコ。

ハルオに関しては1作目の怪獣惑星からずっと意味不明なほどの地球愛で、その思いの根源が伝わらないので、捨て身で戦おうとする狂人にしか見えません。

かと言って手段を選ばずにゴジラを打ち倒そうとするほどの非常さは持ち合わせていないと言う中途半端なキャラクター。

それが一見するとバッドエンド的な結末になる訳ですが、どうせマイナとミアナが何とかしてくれるんだろうな。

なんでこんな若造が宇宙をさまよってるうちに大尉まで出世しているんですかね。

相変わらずゴジラ・アースの巨大感が伝わってこない、何なら今回は強さも伝わってこない

周りに建造物がないとは言え、アングルでもう少し巨大感を表現できただろうと。

なんで真正面とか真横とかからのアングルばっかりなんですかね。

平成ガメラ以前のヘボ特撮と一緒ですよこれじゃ。

強さ表現に関しても今回はかなりスケールダウンしてしまった印象。

放射熱線を吐くまでもなくブレス一閃で艦隊を全滅させた前回と違い、今回は満を持しての放射熱線もメカゴジラ・シティに防がれてしまったのが痛い。

ヴァルチャーには軽々と避けられるし。

周辺温度を1,000度まで上げてバーニングゴジラ・アース状態になったはいいけど、非常に既視感がある表現なのでイマイチ凄みがないです。

メカゴジラ出ないじゃん…

レディ・プレイヤー1に続いて年に2回もメカゴジラが見られると期待してたのに。

事前にプレミアムバンダイでこんなに気合の入ったソフビを用意しておいてそれはないだろ…。

総評

一作目に比べて大幅パワーダウン!

ゴジラシリーズ全作履修済みで過去作オマージュを楽しめる立場から見ても擁護しがたいものがありました。

もうどうでもいいので2019年のゴジラでCG製のラドンを観たい気持ちがいっぱいです!

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