関連記事
ドラマパートが本当に退屈な近年ハリウッド映画
もちろんドラマパートのデキが良かったり、ドラマパートを極力省いたゴジラ×コングなどバカ映画として楽しめる映画もありますが、あえて主語を大きく。
ハリウッド映画と比較して、邦画にはカメラワークや照明、間のとり方やカット割などでドラマパートが面白くなっている作品が多い。
特に2016年の『ちはやふる上の句』あたりから本当に邦画のレベルアップが顕著。
一方で近年のハリウッド映画は「評判はいいけど多分自分には刺さらない。でも一応確認はする」→「やっぱりつまらない」となることが圧倒的に多く、
「ちゃんとつまらないことの確認作業」と言っても過言ではないレベル。
マイ・エレメントやミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!など、3DCGアニメはわりといい作品が多いんですけどね。
あとはトム・ホランドくんのスパイダーマンシリーズはどれも面白いけど、NWH以外はもう最近でもないか。
最近観た期待外れのハリウッド映画
オッペンハイマー
ひたすら人物の顔面アップでガンガンカメラを切り替えたり、
時系列をあっちこっち入れ替えたりと
「うわ~高尚な映画ぶってんな~」「自称シネフィルはヨダレ垂らして喜ぶんだろうな~」って感じ。
同じノーラン監督のダークナイトが面白かったのは故ヒース・レジャー氏の力量がほとんどなのでは?と思うほど刺さらなかった。
マッドマックス: フュリオサ
怒りのデスロード(フューリーロード)から全てがパワーダウン。
そもそもフュリオサが勝手に一人で敵を攻撃しようとして返り討ちにあって母を殺されたのであって、逆ギレに近いプロットからしてもうダメ。
ほぼクリヘムの温情と舐めプで辛うじて生きてるだけなのに復讐劇()とは鼻で笑っちゃう。
シャーリーズ・セロンさんやトム・ハーディさんに比べてアクションはかなり見劣りするし、
怒りのデスロードに比べてドラマパートの尺が長くてセリフも多い割には大して掘り下げられないキャラと、わりとどうしようもない。
怒りのデスロードは演技一つで雄弁にキャラの心情を物語ったりとドラマパートにおいても隙がなかった。
思えばジョン・ウィック1作目もギャングに完全に舐めプで見逃してもらってからの復讐劇()ですよね。
生殺与奪の権を他人に握らせるな!!
弱ェ奴は死に方も選べねェ!!!
最近でもない期待外れのハリウッド映画
TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー
シンプルにぜんぜん怖くないし、教訓としても薄っぺらい。
尺のわりにかなり長く感じました。
ザ・クリエイター/創造者
ギャレゴジが結構好きなのでギャレス・エドワーズ監督と言うことで観たけど…
ドラマとしてもSFとしても特に盛り上がる箇所はなかった。
M3GAN/ミーガン
つまらないと言うほどでもないけど、チャイルドプレイを期待して観に行くと人を殺さなすぎて拍子抜けでした。
もっとバッタバッタと殺してほしかった。
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
前作ラストから街で暴れまわる恐竜が見られるのかと思ったら全然そんなことはなかった。
やたら人間のカーチェイスが多い。
アクアマン/失われた王国
観た記憶すらなくなっていてしばらくここに記述するのを忘れていました。
クリーチャーのデザインは結構好みだったんだけど、別に他人にオススメするような映画でもない。
ヨーロッパの映画はまだ侮れない
『パリタクシー』や『裸足になって』、『ドリームホース』など、
近年のヨーロッパの映画は結構好みの作品が多いです。
見るからにハリウッド映画より低予算なんですけど、その分ちゃんと画面作りをしようとしている感じ。
中国・韓国の映画は面白い
感性の近いアジア圏から海を超えて渡ってくるだけあって、面白い作品が多いですね。
- 雄獅少年/ライオン少年
- コクソン
- 人魚姫
- 疾風スプリンター
- あの日、兄貴が灯した光
- アシュラ
などなど、打率の高さが異常。
明確につまらなかったのは封神伝奇 バトル・オブ・ゴッドくらいかな。
もはやハリウッド映画と言うだけで忌避する理由になる
邦画の細やかな画面作りが好きな人には、昨今のハリウッド映画はほとんど肌に合わないんじゃないかな。
現在でもたまに再上映しているローマの休日はハリウッド映画ですが、
「さすがに古すぎるし懐古主義の人が過大評価してるんじゃないの~?」なんて訝しんでたんですけどガチの名作なんですよね。
現在のハリウッド映画にはほとんど見られないレベルでテンポがよく、会話パートも面白い。
これからハリウッドで映画を撮る監督は全員ローマの休日を履修してほしい。