ジュラシック・ワールド 炎の王国 感想

関連記事



ジュラシック・ワールド 炎の王国

大ヒット映画ジュラシック・ワールドの続編。

過去作オマージュがふんだんに取り入れられていたジュラシック・ワールドがなかなか良かっただけに、ダサい邦題に不安が募る作品です。

良かったところ

舞台装置として火山の噴火が効果的に使われている

ピンチ演出として思った以上に火山が多用されていて、序盤はパニック映画として楽しめました。

6500万年前に恐竜が絶滅した時もこう言う感じだったのかな、と言う映像体験としても面白いかったです。

噴火から逃げている途中でついでに襲いかかってくるカルノタウルスとシノケラトプスの戦いとオチもなかなか。

ブルーより先に身体の自由を取り戻すクリス・プラットの超人ぶりはまあ主人公だからいいか…。

ブルー達ラプトル姉妹の子供時代がかわいい

弱ってみせると襲いかかってくるデルタと心配してくるブルーの対比がいいですね。

ブルーは終盤での「人間とは一緒にはいられない」と言いたげな思慮深さを感じさせる振る舞いも良かったです。

パキケファロサウルス無双

頭突きと言う強烈な個性を持ちながら、過去作では出番に恵まれなかったパキケファロサウルスが今回は八面六臂の活躍を見せてくれます。



音がしてもしなくてもとにかく頭突きと言う脳筋ぶりはなかなか楽しめました。

ダメなところ

恐竜の輸送中に軍に補足されなかったのはなんで?

いくら金持ちで財団とは言え、あの規模の船団と車両を持ち出して無事に館まで輸送できているのは謎です。

そもそも届け出とか色々必要なんじゃないですかね?

インドラプトルの役者不足感

前作のインドミナス・レックスに比べると明らかに弱そう。

見た目は単に大きなラプトルなので、暴れまわっているシーンでも「こいつに主人公達が殺されることは絶対ないな」と言う安堵を覚えてしまいます。

電撃に痺れたフリをして笑っているように見えるシーンもなんか陳腐。

あのシーンは通常ラプトル(ブルー)とのフィジカルの差を見せたかったんだろうな、と想像はできるんですが。

中盤以降が閉鎖空間ばかりで単調

船の中での輸血ミッション以降、ずっと狭い空間ばかりで絵面に変化がなく、単調に感じました。

ジュラシック・ワールドが1作目のオマージュだったので、今作はロスト・ワールドのオマージュで街中でレックス達が暴れまわるのを期待していたのですが。

波乗りをしているサーファーの背後にモササウルスが迫る映像はすごく良かったので、ああ言うのを本編に取り入れてくれればなぁ。

「ようこそジュラシック・ワールドへ」()

あの呑気にご高説を垂れているおじさんの締めのセリフがダサすぎて映画自体の印象もここで悪くなる…。

セリフだけで強調される命の尊さ

クローンとして生まれたメイジーが同じ出自の恐竜達に同情するのはまあ理解できるのですが、

一方で悪人やモブキャラはゴミのように死んでいくし、どうにもファミリー向け映画として申し訳程度に『命』と言うテーマを付けてみたような印象を受けます。

総評

★★★

及第点のパニック映画ではあるものの、前作に比べると絵的に地味。

インドミナス・レックスVSレクシィみたいな明らかに盛り上がる見せ場もないし、

続投のレクシィの出番も少ない、ドラマパートは薄味とあまり高評価はできない内容でした。

関連記事

SNSでシェアする