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ヘレディタリー/継承
今世紀最も怖いだのなんだの言われてますが、過度の期待をせずに観てきました。
良かったところ
基本的に日本のホラーのようなジメジメした質感のホラーになっている
顔芸やグロシーンもあるにはあるのですが、視覚効果に頼り切ったホラー演出ではなく、日常に忍び寄る不穏感をちゃんと表現した映画になっていました。
特に兄の学校の教室での「コッ」の効果音の使い方は良かったですね。
家の中の真っ暗な暗闇表現も心理的に怖い映像になっていました。
母親の演技
前述の通り顔芸もすごいのですが、幽霊よりも母親の方がよほど怖いと言うのは誰もが納得するところではないでしょうか。
妹の霊が書き上げたメモなどは実際には何も書かれていなかったことにして、母親の狂気を描いたサスペンス映画で終わっていれば非常にいい作品になったと思うのですが。
ダメなところ
宗教や悪魔を持ち出すのはともかくとしてオチがダメ
怪しい悪魔崇拝者とかがバックボーンとしてただあるだけならまだしも、あの『継承』は個人的にはもう何でもありな感じがにじみ出てしまってうーん。
終盤は人形の首が妹にすげ替えてあるシーンだけは良かったものの、超常現象的になりすぎて逆に現実に引き戻されてしまう感じがありました。
総評
ドント・ブリーズにも通じる終盤のトーンダウンが痛い。
まぁ怖い映画であることは間違いないですが、ラストがなぁ。