関連記事
クリード 炎の宿敵/クリード2
邦題担当者に炎好きがいるのか分かりませんが、率直に言って邦題ダサいです。
とは言え内容は前作と同様に非常に秀逸でした。
良かったところ
ドラゴ親子
ライバルと言う立ち回りですが、ロッキー4では戦闘マシンと言うイメージの強かったドラゴがちゃんと父親をしていることにまず感動ですよね。
クリード側のパートももちろん良かったのですが、ドラゴ親子サイドにより魅力を感じた人も多かったのではないでしょうか。
ドラゴの現役時代と同様、リング上では戦闘マシン然としている息子ヴィクターが父親を捨てた母親に対しては感情を荒げるところ、
母親が試合会場を立ったあと、ドラゴは見捨てずに『父親として』タオルを投げ入れるシーンは涙腺刺激度が高いです。
ロッキーの心情の変化
長い間疎遠にしていた息子に対する心情の変化がクリードの結婚と出産により変化する一連の流れはベタですが、少しずつ丁寧に描かれているので素直に感動できます。
全体的に登場人物の感情の切り取り方やカット割りなどはよくできています。
ダメなところ
尺の問題で展開が読めるところ
ドラゴ息子との一回目の対決が早すぎて、
昭和ガメラシリーズよろしく初戦は負けるんだろうな…と気づいてしまう人もいたことでしょう。
クリードパートが少し弱い
ドラゴ・ロッキー親子に比べると少し主人公であるクリードのドラマが弱く思えてしまい、テンポ面でも最初の対決以降はモタつきが感じられます。
総評
多少の問題点を吹き飛ばすくらいには良点が上回る映画です。
ボクシング映画と言うよりもヒューマンドラマなので、幅広い年代の人におすすめしたい。