ホースバット・コードバン素材を使ったオススメのレザーブランド紹介、Portaille、Chörds;(Chords)など

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ホースバット・コードバン素材とは

ホースレザー(馬革)の中での希少部位です。

  • ホースバット=馬のお尻の皮。希少価値が高い
  • コードバン=ホースバットの中でも更に一部しか取れない希少部位。革のダイヤモンドとも呼ばれる

コードバンは加工によってピカピカのレザーにすることもできるのですが、

元の素材を活かした製法で牛革のような荒々しい表情にすることができます。

Portaille(ポルタユ)

Portailleはバッグや財布などの小物も展開しているシューズブランドです。

革靴は革素材とは思えないほど軽量で履き心地も良く、購入した初日から歩き回っても靴ずれが起きないほど。

さらにアイテムごとの専用インソールまで付いてくると言う、個人的には『このブランド以外の靴を選ぶ理由がない』ブランドです。

と思っていたものの、最近はPETROSOLAUM(ペテロオラウム)もいいな、と思っている

ホースバットとコードバン素材に関しては

  • 通常のホースバット
  • コードバンフルグレイン
  • コードバンスプリット

の3素材で展開していますが、特にオススメなのはコードバンスプリット素材。

コードバンの中でも特にランダムかつ荒々しい表情でありえんカッコいいです。

Portaille コードバンスプリット ダービーシューズ

短靴ながら存在感のあるPortailleのダービーシューズとコードバンスプリット素材の組み合わせ。

いやーカッコいいとしか言いようがない。

クロップドパンツやショートパンツのお供に重宝します。

価格は税込み11万円前後。

正直見た目と履き心地を考えれば安いくらいだと思っています。

Portaille公式オンラインでは靴の日(9/2)などに10%オフクーポンを配布しているので、高額アイテムはその時が狙い目。

Portaille コードバンスプリット ミドルカットスニーカー

ミドル丈ながら作りがスニーカーなので非常に軽量。

そしてやはりコードバンスプリット素材の荒々しさがバツグンに映える逸品。

注文時にオプションでソールの汚し加工を入れてもらっています。

価格は税込み12万円前後。

なおコードバン素材は革自体が硬いため、良くも悪くも経年変化が起きづらいのが特徴。

最初に掲載した購入時直後の状態から半年ほどほぼ毎日履いた状態の画像が↑ですが、

ほとんど風合いは変わっていません。

店頭で見た状態が気に入れば購入に踏み切っていいでしょう。

Portaille コードバンスプリット サンダル

素足に履くので慣れるまで多少皮膚に擦れることがありますが、

足の甲に当たる部分はフチがなめらかになるような処理がされているので、未処理の靴(有名ブランドでもたまにある)に比べるとだいぶマシです。

このカッコよさに比べれば些細な問題なのでガマンして馴染むまで履きましょう。履け。

価格は5万円前後で、当然ですがシューズ類に比べると安めの価格設定がされています。

ブルレザーサンダルとの比較

こちらはPortailleのブルレザー(牛革)を使ったサンダル。

これはこれでカッコいいのですが、コードバン素材に比べるとムラの少ない仕上がり。

コードバンスプリットのランダム性の高さがよく分かると思います。

どのアイテムも注文時にコードバン素材へ変更可能

基本的にブーツ・シューズはどのモデルでも素材変更料金30,000円(22SSから値上げ)を払えばコードバンスプリット素材で制作依頼が可能。

実際に店頭で見てもらえれば分かると思いますが、3万円分の価値はあると断言しておきましょう。

Portaille ホースバット バックパック

こちらはホースバット素材。

コードバン層に比べると比較的均一的な仕上がりになり、ブルレザー寄りの風合い。

部位により色味がかなり変わるので、パッチワークのようなデザイン性が加わります。

Portaille ホースバット ポーチ

バッグなどには使えない余った革を使ったレザーポーチ_ASORT(アソート)シリーズのホースバット素材ポーチ。

余った革のためか継ぎ足したようなデザインになっていますがそれを含めてデザインとして完成しており、値段はなんと税込み12,100円ほどと超お買い得な商品。

ホースバット以外のレザーでも展開がありますが、どの素材でも値段は共通

フックが付いていて自重も軽いので、バックパックやバッグに繋げてサブ的な物入れとして使えます。

Portaille コードバンスプリット ウォレット

コードバンスプリットを特殊な製法でナチュラルカラー(黄身がかった白)にした、らしいロングウォレット。

どうやら工場の都合で廃盤になったようですが、黒いカラーのものは継続リリースされています。

キャッシュレス時代にはちょっと持て余す大容量。

キャッシュレス派かつカードもあまり持ち歩かない人は持て余すこと必至ですが、

特にナチュラルカラーは見た目のインパクトが強いので手元に置いておきたくなります。

Chörds;(コーズ/Chords;)

Chörds;公式サイト

ほぼ全てのアイテムがコードバン層を含むホースバット素材を使っているブランド。

ホースバット層の裏側を使った珍しいアイテムも提供しており、ホースバット・リバース(Rebirth)と称して型番の末尾にRがついています。

余談ですが、デザイナーの佐藤氏はChörds;の前はJünky Lëathër(Junky Leather/ジャンキーレザー)と言うブランドを展開していました。

SOLDしていますが、UNI-MARKETでJünky Lëathër時代の商品を見ることができます。

以前はCreemaにも出品していてようですね。

Jünky | ハンドメイドインジャパンフェス (HandMade In Japan Fes) by Creema (クリーマ)

Chörds; トートバッグ 562561

  • 税込み 99,000円(税抜き 90,000円)

独特の加工で大きく波打ちながらもちゃんと自立するトートバッグ。

サイドのオーバーロック加工がカッコいいです。

軽い、とまでは言わないものの負担になるほど重くもなく、内ポケットも完備。

トートバッグを閉じるためのボタンフックもあり、実用性も備えています。

価格は税抜き9万円~10万円ほどと、コードバン素材でこのサイズを考えれば妥当なライン。

画像のように使い込むとかなりいい経年変化をしていくのでオススメです。

Chörds; キーケース

  • 税込み 13,200円(税抜き 12,000円)

小ぶりなキーケース。

後期型は鍵を取り付ける部分がダイヤル式で着脱できるワイヤーに変更されて使い勝手が良くなっています。

本体よりも大きいやたら立派なレザーのケースが付いてきて価格はなんと税抜きで12,000円。

質感も良くとにかく軽量、オマケに安いので、レザー製のキーケースを探している人はとりあえずこれを買っておけばいいんじゃないでしょうか?

Chörds; SHOULDER BAG

  • 税込み 85,800円(税抜き 78,000円)

小ぶりなショルダーバッグ。

これはその中でもieribのマーブルコードバンに似たようなムラのあるタイプですね。

見た目は大変カッコいいのですが、すごく中途半端な容量で使い勝手はあまり良くないです。

公式サイト記載のサイズは高さ20cm、幅16cm、マチ5cm。

一般的な折りたたみ傘が入らないサイズで、この手のバッグは最低でも幅が30cmはないと使いづらいと思いました。

スマホと財布、モバイルバッテリーくらいなら収まりますが、内ポケットがないので中身がゴチャつく。

デザイン性重視のフックも防犯上不安。

このムラ感のある皮は大変素晴らしい。

いっそ財布とかキーケースにしてくれた方が使い勝手が良かったかも?

PETROSOLAUM(ペテロオラウム)

ブランドオリジナルのCordovan Butt(コードバンバット)と名付けられたコードバン周辺の素材が一部アイテムで使われています。

全面コードバンではないためか、比較的安価なのが魅力。

一部セレクトショップでCordvan Buttとスペルミスで記載されていたり。

PETROSOLAUM レザーサンダル

  • 税込み 61,600円(税抜き 56,000円)

コードバンバット素材のサンダル。

ソールがかなり薄く見えますが、底づき感はそんなにありません。

丁寧な処理によってレザーサンダルにありがちな靴ずれとも無縁、価格は高めですがオススメ。

その他

ierib(イエリブ)

マーブルコードバンと言うあえて濃淡を濃くしたコードバン加工を使ったアイテムなど、

コードバン素材のアイテムが多いレザーブランド。

革の分量を多くしている割には価格が安めなのが大きな魅力ですが、その分重量がかさみがちなのが難点。

マチや横幅が微妙に足りないアイテムが多く、普段遣いにはちょっとつらいものがありますが見た目が気に入ったのであればオススメします。

ierib(イエリブ) クロスボディバッグ

  • 税込み 78,100円(税抜き 71,000円)

フラップ部分にマーブルコードバン素材を使ったボディバッグ。

サコッシュと言っても差し支えないような容量なので、ミニマリスト的にもこれだけで出かけるのはちょっとつらい。

10.5インチのタブレットが収納できません…。

折りたたみ傘を入れるとパンパンです…。

金具のホックの下をベルトが通り抜ける意匠、アンティーク加工された金属パーツなどデザイン性は高いです。

横幅とマチがもう少しあれば…。

ierib(イエリブ) マーブルコードバン ネックウォレット

  • 税込み 35,000円(税抜き 31,819円)

マーブルコードバン素材を使ったネックウォレット。

こちらはカード類を3枚も持ち歩くとかなりパンパンになるのでキャッシュレス決済がメインであることが使うことの最低条件。

見た目はかなり独特なので、そこが気に入れば身分証とクレカ1枚しか持ち歩かない、程度の利用ならオススメできます。

税込み35,000円ほどとかなり安めなのは大きな魅力。

ierib(イエリブ) マーブルコードバン クラッチバッグ

  • 税込み 57,000円(税抜き 51,819円)

マーブルコードバンを使ったクラッチバッグ。

そこそこの容量ですが、革の厚みがかなりあるので重い。

手を通すハンドルもゴツゴツしています。

カッコいいけど重量的にインナーバッグ的な使い方にはあまり向きません。

こちらは10.5インチのタブレットが余裕を持って入るサイズです。

コードバンを大量に使っている割に税込みで57,000円ほどと値段が安めなのは魅力。

ierib(イエリブ) マーブルコードバン セーフティーベルト

  • 税込み 35,000円(税抜き 31,819円)

一般的なベルト穴があるベルトではなく、折りたたんでからベルトループを一周させるタイプのベルト。

説明が難しい

ジャストのところで留めるのが難しく、素早い着脱もしづらいので結構使いづらいです。

普通のベルトのようにコードバンに穴を複数箇所開けて使うのも加工の難易度が高そうなので仕方ない部分ではありますが。

値段が35,000円ほどと、やはりコードバンの使用量の割には安い。

LOOM OSAKA発案でieribは使い勝手に考慮したアイテムをリリース

ieribを買い付けているセレクトショップLOOM OSAKA主導で23AWに使い勝手を向上させたバッグをリリースしました。

“実用性の向上”に取り組みました。

格好良いだけではない、しっかりと使える事、

当たり前ですが、蔑ろにされがちであった部分でもあります。

MADE IN KYOTO JAPAN | ierib HANDCRAFT BAGS (AW23). – LOOM OSAKA

買い付けているセレクトショップですら使いづらいと感じていたのですね…。

ierib定番の SAKABUKURO bagに関しては以下のように述べられています。

そして最初にも述べたように複雑で難解な開閉を

めちゃくちゃ簡単に出来る様にトップにファスナーを配備しました。

これによって10段階中1くらいだった開けやすさが

一気に9か10になったと言っても良いくらいに

使いやすくなりました。

ここまで使いづらいと言われると逆に旧来のバッグも気になりますが、

外観だけでなく使い勝手にも考慮してくれるのはいいことです。

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