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- いや、人間を信じて最後まであらがう。それが私の意思だ
- 僕は君たち人類の全てに期待する
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- ああ、行ってくる
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- そう落ち込むな。それも声の主の策略だろう。(略)それだけ声の主のプレゼンの価値が上がる
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好きすぎるシン・ウルトラマンの名言まとめ
映画館で10回以上鑑賞し、CCPのソフビを買ったり、
数年ぶりに電子書籍ではない紙書籍『デザインワークス』を買うほどハマった作品シン・ウルトラマン。
一般層に名作と言われる映画かどうかは疑問ですが、粗はありつつもそれを超える展開の熱さと面白さでねじ伏せてくる感じ、端的に言えば「自分は超好き」。
この記事では簡単な感想代わりに個人的に名言だと思ったセリフをまとめていますが、当然ながらネタバレだらけなので注意してください。
表記ゆれ、誤字脱字もあるとは思います。
CCP 1/8コレクタブルシリーズDX ウルトラマン(シン・ウルトラマン)スペシウム光線ポーズ ツブラヤストア限定版と1/8ネロンガ。
CCPのウルトラマンは足腰が悪く、付属の足元スタンドだけだと自立してくれないので同じくCCPのドールスタンドで股間を支えてます(泣)
ツブラヤストア限定版カラーとフィギュア王限定CCP シン・ウルトラマン メタリック Ver.のメタルコンビ。
直立ウルトラマンは付属スタンドのみで自立可能でシン・ウルトラマンらしさもあるのでこちらの方がオススメですね。
メタリックVer.の注文は締め切っていますが、通常版カラーはヨドバシなどで買えます。
通常版
神永新二の名言
斎藤工の名演技で喋っていなくても名シーンだらけの神永。
これが生物兵器なら、もっと進んだ文明向けだな
エネルギーを蓄え万事整うと姿を現し周囲を威嚇する。理にかなってるよ
班長、集落に子供がいます。速やかに自分が保護します
ウルトラマンとの融合前のセリフはかなり少ない素の神永ですが、ネロンガへの鋭い『ご明察』に加えてこの行動力と正義感。
「分かった、頼むぞ」と送り出す田村班長からの信頼の厚さも納得。
満腹時はなおさら透明のままでいた方がいいのでは…?などと思ってはいけない。
人類には賢明なところもある。そう簡単にはいかんぞ
見解の相違だ
車の中でのザラブとのやり取り。
まだこの段階では人類の知恵自体はそれほど高く評価していないようです。
浅見くんがこんなキャラだとは、意外だったな
ああ、バディだからな
浅見分析官をハッキリと群れの中の『個人』として認識していますね。
しかし浅見分析官ならチェーンソーでドアを破壊するくらいのことはこともなげにやりそうに見えるのは気のせいでしょうか。
君が同じ状況ならどうする
浅見分析官の理解力を信じて最低限の言葉で心情を伝える。
(ただ口数が少ないだけかも)
浅見の直後の「分かった、もう責めない」と言うテンポの良いやり取りと相まって印象的。
この弱くて群れる小さな命を守っていきたい
これは私の中にある人間としての意思だ。光の星の掟とは関係ない
メフィラス「なるほど、そのために人間と融合したのか。賢しい選択だ」
そうではない、だが結果的にはそうとも言える
居酒屋でのメフィラスとのやり取り。
メフィラスとはセリフの量も食べる量も違いすぎる。
コップを持ったままじっと動かないシーンが印象的でしたが、ブランコのシーンでも神永マンは終始座ったままでした。
- 動的で口数の多いメフィラス
- あまり動かず寡黙なウルトラマン
と言うコントラストは意識されていたと思います。
メフィラスがブランコの立ち漕ぎまで始めたのは単に楽しくなっただけと言う可能性もありますが。
ありがとう、班長
ありがとう、君の匂いは記憶した
感謝と言う概念を覚えた神永マン。
まぁこのあたりはセクハラっぽく見えなくもない描写でしたが、神永マンは人間の異性に対して恋愛感情は持ち合わせていない、と言うことを示していたのかも知れません。
ちなみに神永マンは融合後最初のガボラ戦の作戦発案では「ヤツの進行方向に地下核廃棄物貯蔵施設があります」と敬語(恐らく班長に対して)を使うことがありましたが、後半は基本タメ口になっています。
班長に対する好感度がアップしたのか、仲間とはタメ口で話すものだと思ったのか。
全てはそれを実証した自分の責任だ。なのに君たちまで巻き込んだ、すまない
人類が兵器として転用可能なことを知ったメフィラスの権謀に対しての責任を感じて禍特対の『仲間』に謝罪する神永。
君たち仲間に伝えるべき事実がある
「天空のアレのことか?」「そうだ。名をゼットンと言う」
すまないが、今は仲間との話を優先したい
恫喝は人間の良くない所業だ。もしそれを実行すれば私はゼットンよりも早くためらうことなく人類を滅ぼす
「それも恫喝ではないのかね?」
「台頭な立場での交渉だ」
- 神永マン→禍特対
- 田村班長→神永マン
どちらも人類と秤にかけるほどお互いを大事に思ってるのマジ。
我々禍特対に無為の干渉は控えてほしい
「分かった。こちらとしてもゼロサム状態は避けたい」
為せば成る、成さねばならぬ、何事も。やってみるだけだ
いや、人間を信じて最後まであらがう。それが私の意思だ
僕は君たち人類の全てに期待する
問題ない、君たちの未来が最優先事項だ。私の命はそのために使い切っても構わない
「行ってらっしゃい」
ああ、行ってくる
このタイミングで作中初の超カッコいいぐんぐんカット!燃える!アガる!
後半で禍特対を明確に仲間と認識してからは言葉少なに親愛の情を伝えてくるセリフばかりで胸が熱くなりますね。
序盤に浅見と交わした、
「バディは相棒と理解して良いか」
「ここにいるのはチームメイト、あなたの仲間よ」
のやり取りが生きてくる。
USBメモリ(?)に記録されたメッセージ内で一人称が「僕」になるのは滝に対する親しみの現れでしょうか?
分かった。変身後1ミリ秒でゼットンを殴り飛ばせばいいんだな
神永の理解力の高さを示すと同時に観客への分かりやすい説明を兼ねた力強い名言。
滝「ベーターカプセルを2度点火すると1ミリ秒だけプランクプレーンを通して~熱量を利用してゼットンを並行宇宙に飛ばすことができます」(うろ覚え
???→「…よく分からないけど神永が託した数式と人類の叡智が結実したんだな!了解!」と言うテンションに切り替えられるのでとても良い。
我々に比べて人間の寿命は非常に短い。彼の生存を願う相棒や仲間もいる。私はそれに応えたい
別次元に飛ばされて死にかけても相棒と仲間の気持ちを最優先にするのマジ。
なおこのシーンでゾーフィと会話しているウルトラマンのCVは高橋一生。
EDのスタッフロールに彼の名前があるので消去法でウルトラマンのCVであると推測されていましたが、
公式からのアナウンスは公開1ヶ月後の2022年6月13日まで封印されていました。
深みのある声でウルトラマンに合っていたと思います。
禍特対メンバーの名言
電気を止めると電力設備に被害がでる…厄介な奴だ
厳密には名言と言うよりも「なんで電気出てこねーんだよ!」とばかりにキレて暴れ出すネロンガがかわいくて印象に残っているだけですが。
ここの発電所や電線の描写は異常に凝っているのですが、どうやら樋口監督の趣味のようです。
平成ガメラでも電線を使った実相寺アングルを多用してたからなぁ。
「巨人の行動には禍威獣とは違う知性を感じた。個人的な主観に過ぎないが」「第一印象は大事な情報です。インプットしておきます」
この後第一印象が最悪な神永との邂逅を果たす浅見分析官。
そうか。本能では混乱しているが、理性で事実だと受け入れよう
田村班長による「理解はできないが納得する」のカッコいい言い換え。
それはないな。同僚に捕まるほどマヌケな男じゃない(半笑い)
ウルトラマンと同化する前から田村班長の神永に対する評価は高かった模様。
「班長!」「分かった」「浅見も単独行動とは、あいつの相棒らしくなったな」
神永の元同僚の話を聞くことにした浅見に対して状況を高速理解する田村班長。
カット割りされているだけで実際にはもう少しやり取りがあったようですが。
ちなみに田村班長は電話口で「ウルトラマンが横須賀に出現?基地を破壊している?」「何?浅見が見つかった?」などオウム返しにすることが多いので人によっては芝居がかって見えるかも知れませんが、
社会人にとって
- 事務所に他の人間がいる時に
- 素早く共有する必要がある内容が電話で伝達された
場合はオウム返しが最適解です。
実際に班長以外の禍特対メンバーは班長が改めて伝えるまでもなく通話の内容を把握できているので。
(今はリモートワークと言う人も少なくないでしょうが、当然ながらシン・ウルトラマン世界に感染症はありません)
と思っていたのですが、初代のザラブ星人が登場する『遊星から来た兄弟 』を改めて見直すと電話口のやり取りがほとんど同じなので単なるオマージュのようですね。
いずれにせよ『スムーズに話を進める』ための演出でもあるので、これは『そう言うもの』と割り切って鑑賞しましょう。
私も、これを私に預けてくれた貴方を信じる。貴方の偽物がすぐ側で暴れ回ってる。早く倒して
セリフの流れも気持ちいいのですが、ここからウルトラマン本体の手の平に包まれて巨大化の超カッコいい変身シーケンス→浅見分析官を助けてウルトラ頷きの一連の流れがとにかくウルトラマンしてて最高。
この時ザラブはウルトラマンに変身する前の神永をダイレクトアタックしようとしたんでしょうか。
余談ですが、この変身シーンに関しては同じく樋口真嗣監督の実写版進撃の巨人の後編END OF THE WORLDで、シキシマが鎧の巨人に変身するシーンに少し通じるものがありました。
(実写版進撃の巨人は大変評判が悪い作品ですが、少なくとも特撮やCGのデキはとてもいいので「私の好きな作品です」。)
今朝は防衛省の元同僚にCIAやSISの知人の姿まであった。こっちから会釈しておいたよ(笑)
この短いセリフで
- 田村班長の人脈の広さと彼のユーモア
- 『ウルトラマンの男』の情報を世界各国が欲しがっていること
の両方が伝わるのは非常にセンスがいいと思います。
絶望はムダに人の心を貶める、希望を持っていた方が気分がいいわよ
ストレスには弱いが絶望には強い船縁さん。
滝くん、神永さんはそう思っていないみたいよ
黙ってUSBメモリ(?)を置いて微笑む神永。
「船縁なら意図を汲んでくれるだろう」とでも思ったのでしょう。
船縁さんは滝くんにもう少し早く連絡した方が良かったのでは、と言う気もしますが、やさぐれてストゼロを飲む滝くんのシーンを庵野氏が入れたかったのかな?
エヴァンゲリオンでも庵野氏は「普段しっかりしている人が酒に逃げ込む」古典的な描写を結構好むイメージなので。
田村班長のタバコもですが、両者とも普段は封印している嗜好品をゼットンに対する恐怖心と無力感から再開した、と言う印象を受けました。
(個人的な主観にすぎないが)
そう落ち込むな。それも声の主の策略だろう。(略)それだけ声の主のプレゼンの価値が上がる
「ご明察。仰る通りです。失礼、鍵が開いていたもので」
確かに禍特対は法を犯した、しかしそれはウルトラマンの男に強要されやむを得ず実行した、え~…そう言う落とし所でどうでしょう?
このまま何もせず世界は何も知らないまま終わるのが一番の幸せだと言うことか。なるほど、それも良かろう
禍特対メンバーに負けず劣らず宗像室長も優秀だしユーモアもあるし部下をかばう胆力もあるしで、割と理想の上司なんですよね。
ならばその案は却下だ。人類のためとは言え君を犠牲にはできない
神永…(満面の笑顔)
田村班長の後半のデレっぷりいいですよね…。
キャッチコピーの「空想と浪漫。そして、友情。」の友情部分をかなり体現しているキャラの一人が上司とは。
ザラブ
メフィラスに比べるとちょっと前座感がありますが、脚本の庵野秀明氏が初代ウルトラマンのザラブ星人が好きと明言していること、
同じく初代ウルトラマンのザラブ星人回『遊星から来た兄弟』を「初めてウルトラマンがヒーローとして自覚的に描かれたエピソード」と考えていることを考えると徹底した悪役・ヴィランとしての味わいが分かるような気がしました。
好奇心は身を滅ぼす。元公安のサガとは言え、君は多くを調べ過ぎる
「現れたなザラブ。各国の政府中枢で言葉巧みに暗躍し、何を企む」
原典である『遊星から来た兄弟』の「好奇心は身を滅ぼす」「現れたなザラブ星人」と言うセリフを改変しています。
ちょっと芝居がかったアニメっぽいやり取りですが、そもそもザラブの初登場シーンから言って『電子データの自由な消去・改ざん』と言うトンデモ能力を披露しているので意図的なものでしょう。
「元公安のサガ(性)」と言っていますが、ザラブは神永が元公安でウルトラマンに変身できることは知っていても、
本来の肉体と融合して別人格になっていることは知らないと言うことでしょうか。
そのあたり本編では特に言及がなかった気がします。
ホモサピエンスは無闇に増殖する秩序のない危険な生命体だ。滅ぼすに値するよ
滅ぼしたがりなザラブですが、理由は後付けでどうでもいい感。
とは言え
- 浅見分析官のパソコンから神永の変身動画をアップロード
- 偽ウルトラマンに変身して暴れまわる
の2ステップだけで効率的に人類間の対立を煽る手腕は見事でした。
禍特対があまりにも優秀すぎたため、思ったほどの効果がなかったのはちょっと気の毒です。
スペシウム133エネルギーの転用だ
ウルトラマンの飛行原理について。
「エネルギーの転用」と言う言葉の説得力がすごくて何でもこれで説明できる感。
メフィラス
メフィラスの発言で名言じゃないものの方が少ない気がしますが。
郷に入っては郷に従う/善は急げ/備えあれば憂いなし/まさに呉越同舟、私の好きな言葉です
マルチバース全域にあまねく鼓腹撃壌(こふくげきじょう)の世作り
河岸(かし)を変えよう
賢しい(さかしい)選択だ
- 鼓腹撃壌
太平の世の形容。太平で安楽な生活を喜び楽しむさま。善政が行われ、人々が平和な生活を送るさま。満腹で腹つづみをうち、足で地面をたたいて拍子をとる意から。▽「鼓腹」は腹つづみをうつこと。
- 河岸を変える
飲食・遊びや稼ぎなどの場所を変える。「―・えて飲み直す」
日本語に精通しすぎた外星人。
message from mefilas.mp3
名言ではありませんが、日本人の好む音声フォーマットまで把握しているのかメフィラス…。
ただファイル名にスペースを入れるのは止めた方がいいと思うのですが、外星人の使うコンピューターのファイルシステムでは勝手にファイル名と引数を区別してくれるのかも知れません。
メッセージが流れ終わった瞬間にメフィラスが察知して検索結果を削除し始めるのは地球人のテクノロジーで考えると謎ですが、外星人にとっては造作もないことなのでしょう。
「メフィラス拝」と締められていますが、今どきビジネスの場でもあまり目にしない文章なので音声で「ハイ」と発音されると鑑賞してる側は結構分かりづらいよメフィラス…。
私は暴力を嫌悪します。ですが、ザラブのように暴力を行使する輩からの自衛力と起こさないための抑止力は止むを得ないと考えます
自衛力と抑止力、何やら昨今の情勢を匂わせるような。
このセリフは息継ぎなしで一気に言い切っているのに違和感を覚えたのですが、演じた山本耕史さん曰く
「難しい言葉を一気に話す役だなというのは台本を読んで感じました。そのなかで、どこからどう見ても人間なんだけれど、何か違和感がある……という感覚。なるべく話をするとき、身振り手振りなど動きを入れずに、言葉をしっかり伝えることだけを心掛けました。あとは妙にリラックスしている。台本の句読点を取って、なるべく一息で話すことで、人間としての違和感が出るような工夫もしました」
とのこと。
- 参考
『シン・ウルトラマン』メフィラス・山本耕史、“バズる役”で快進撃続く 三谷幸喜からも「最高」と賞賛|シネマトゥデイ
何より私はこの美しい星が欲しい
激ウマギャグ。
物別れとは実に残念な結果だ。大将、おあいそ
割り勘でいいか?ウルトラマン
どう見てもメフィラスの方が飲み食いしてるんだよなぁ…。
しかしこの声量で店主が聞き取れると言うことは、一連の会話は全て店主や近くの席の客に聞こえていたような気も。
余談ですが、初代ウルトラマンに登場したメフィラス星人の通り名である『悪質宇宙人』でGoogle検索をするとサジェストに『割り勘』と表示されます。(2022年6月現在)
「マルチバース世界で私が一番割り勘の価値を知っている」
ウルトラマンのような紳士がそのような変態行為も厭わないとは…目的のためには手段を選ばず、私の苦手な言葉です
ここメフィラスの表情がメチャクチャ険しいんですよね。
メフィラスにとっては匂いをかぐと言う行為はよほど低俗に見えるのか、それとも単にベーターボックスの受け渡しが失敗したことに腹を立てているのか。
それにしても『好き』の対義語が『嫌い』ではなく『苦手』と言う上品な表現であるところがいいですよねメフィラス。
これは人たらしの悪質宇宙人。
捲土重来、私の苦手な言葉です
- 捲土重来
一度負けた者が勢力を盛り返して攻め寄せること。一度失敗した者が再挑戦すること。
恐らく「メフィラスの計画はほとんど失敗したことがない」ことへの自負心と、失敗した自分への怒りの両方が込められているのではないかと。
アフターケアも万全です。暫しお待ちください
君と戦うのは残念だ、ウルトラマン
「メフィラス、ベーターシステムを持ってさっさとこの星から立ち去れ」
謹んでお断りする
竹野内豊演じる『政府の男』の「田村に上手く質に取られたな、と言う状況なのだが?ミスターメフィラス?」からのスタイリッシュなメフィラスの姿への変身、
さらにBGMがロック調に切り替わり人間型同士ならではのスピード感溢れる戦闘シーンに流れ込むこの下りは何度観ても燃えます。
メフィラスにとってウルトラマンはできれば戦いたくない相手であることは確かなのでしょうが、自分が負けるとは全く考えていない余裕の態度が超カッコいいですね。
以下のようにシン・ウルトラマンでは八つ裂き光輪が敵の強さのバロメーターとして有効に使われていました。
- ザラブ→八つ裂き光輪一撃で死亡
- メフィラス→2発とも片腕ではねのける
- ゼットン→8つに分裂する巨大な八つ裂き光輪をノーガードで弾き返す
「田村に上手く質に取られたな」と言うセリフの心情予想
質に取られる=ベーターボックスを人質にされる。
- 「田村に上手く質に取られたな」までは政府の男が思わず口に出した独り言なので『田村』と言う個人名が出てくる(恐らく田村班長の手口に舌を巻きつつも感心している?)
- 感心してばかりもいられないので後半はメフィラスに「と言う状況なのだが?ミスターメフィラス?」と現状確認をしている
と言うことなのかなーと思いました。
意味深で思わせぶり、皮肉めいたセリフが多いいい役でしたね『政府の男』。
ネゲントロピーを利用した私と違って活動制限時間はかなり短いはずだ。それまでに私を倒せるか?ウルトラマン!
勝利を確信して得意絶頂テンション↑↑のメフィラス。
この後ゾーフィを見つけて一気にテンションが下がって「…よそう、ウルトラマン」と言い出すことでゾーフィのヤバさが浮き彫りに。
『活動制限時間』より『活動可能時間』の方が文法としては正しい気がしますが、ウルトラマンでは公式的に前者を採用しているようです。
ゾーフィ
私は観測者であり、同時に裁定者でもある
人類は我々と同じ進化に至る可能性が高い。よって廃棄処分になった
見た目ほとんどウルトラマンと同じなのにマジで全然話が通じないヤツ感がすごかったですねゾーフィ。
あれだけ地球を欲しがっていたメフィラスを即座に退散させるだけのことはある。
ファイヤーヘッド兄さんのゾフィーとは別の方向でキャラ立ち。
誤りか。誤りは君が人間との融合を試みたことだ
神永マンの「私は本星の決定を誤りと判断する」に対して。
論点ずらしのようでいてよく聞くと正論。
死への覚悟と生への渇望が同時に存在する人間の心か
確かに人間は面白い。ゼットンを倒した君たちの知恵と勇気と生命力に敬意を評し、人類は残置し、傷ついた君を送還するに留めよう
人類に対する見解を変えてからも、人類の『モノ』扱いは止めないゾーフィ。
ウルトラマン、そんなに人間が好きになったのか
予告編では「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」で倒置法なのですが、本編のセリフはウルトラマンが先。
神永マンの感情を端的に表す本作を代表する名言と言えるでしょう。
「なんでウルトラマンがここまで人間を好きになったのか分からない」と言う意見が結構あるようですが、
- 興味を持ったきっかけは神永の子供を守る利他的行動=個体で完結している光の星の住人からは考えられない
- 人間は光の星やザラブ、メフィラスに比べれば遥かに遅れた文明なのに、禍特対専従班は非常に優秀で、兵器である禍威獣の生態や外星人の策略を的確に見抜く知恵を持っている
- さらに外星人であることを明かしてからも自分を仲間として信頼してくれている
と個人的には結構な積み重ねがあったように感じたのでむしろ自然な流れに感じました。
と言うか社会人目線で言うと禍特対専従班のような超優秀な同僚がいたら普通は好きになりませんか?
では、神永と君の体を分離するぞ
自分の体はこの星にこのまま残して彼を生きさせてほしい、と言うウルトラマンの願いを聞き入れたゾーフィ。
ここは『神永は人間として生還した→ウルトラマン本体は死んだ』と言う解釈もできるラストですが、
メタ読みをすると庵野秀明氏がシン・ウルトラマンの次回作を企画しているので
- 意識は神永のものに戻ったがウルトラマンの体はベーターカプセルで召喚できる
- もしくは意識は融合したままでウルトラマンに戻ることも可能(理由は分からないがハッピーエンドとはそう言うものだから)
と言う解釈もできます。
次回作はシン・ウルトラセブンである可能性も否定はできませんが…。
何度観ても記憶に留めておきたい名言が多すぎて劇場を出る頃にはうろ覚えになっている作品。
勧善懲悪を良しとしない『ヴィランの苦悩」が描かれることが多い近年の映画ですが、ここまでヒーローの圧倒的な善性を描ききった作品も中々ないのでは。
その他
あなたさっきからずっと、死地に立っているんですよ(ネットリ
『キングダム2 遥かなる大地へ』の予告で流れる王騎将軍のセリフ。
シン・ウルトラマンを劇場で複数回観た人なら嫌でも記憶に残ってしまう。
予告はあまり面白くなさそうでしたが、本編は見ごたえのあるアクションが多くスケール感もある良作でした。