2023年映画ランキング

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鑑賞済みの2023年の映画ランキング

2023年は年間100本以上の映画を観ました。

映画をたくさん観たから偉いと言うこともありませんが、

個人的には『家で享受できる娯楽よりは映画を観に行った方が基本的に有意義な時間の使い方』だと思っているので、まぁまぁ有意義な年だったと思っています。

そんなワケで2023年の映画ランキングを投稿します。

1位 雄獅少年/ライオン少年

中国のアニメーション映画で全くのノーマークでした。

正直キャラクターのCGはピクサーなどのハリウッド映画に比べると見劣りしますが、

『映画のクライマックスに求めるもの』全てを詰め込んだような後半の激アツ展開にテンションは爆上がり。

やはり終盤で盛り上がる映画は心象が良くなることもあり、この映画は観た段階で年間ベストになる予感はしていました。

2位 放課後アングラーライフ

女子高生が海釣りをやると言う、放課後ていぼう日誌とタイトルもシチュエーションも被る作品。

単純な映画の完成度で言えば放課後アングラーライフより高い作品はありますが、

キャストがそれぞれ個性的で華やかさがあり、映像の作りも爽やか。

鑑賞後の清々しい気分は唯一無二のもので、上映館がかなり少なかったのがもったいない作品でした。

生身の人間の一時期を切り取るので、同じ映像は二度と撮れないのが実写映画の良さ、エモさだなーとしみじみ思う。

なお鑑賞するにあたって釣りの知識は特に必要ありません。

3位 少女は卒業しない

2023年も早々から邦画豊作の年を予感させた『少女は卒業しない』が3位。

こちらも映画の完成度で言えば『あつい胸さわぎ』などの方が高い気がしますが、

高校生活ってこんな感じだったなー、と言うノスタルジックな空気感をまとっている映像が素晴らしい。

詳細な感想は個別記事に書きました。

正直3位以下は大混戦ですが、佐藤緋美くん演じる森崎・刹那三世のくだりがあまりにも好きすぎるのでこの順位。

珍しく原作小説まで手を出してしまいました。

4位 あつい胸さわぎ

『少女は卒業しない』にも出演している佐藤緋美くんが境界知能と言う難しい役どころで素晴らしい演技を見せている作品。

主演の吉田美月喜ちゃんや母親役の常盤貴子さん、前田敦子さんもそれぞれ印象的な素晴らしい演技をしています。

映画の作り自体も乳がんと言う重めのテーマに対してウェットになりすぎることもなく、最後は希望の持てるバランス感覚の良さ。

この映画も上映館が少なかったのが悔やまれますが、観た方の評価はおおむね高評価ですね。



個別記事

5位 死体の人

2~5位まで単館系映画4連発ですが、実際に面白いんだから仕方ない。

わりと現実離れしたプロットもあるものの、ギャグと感動が半々みたいなバランスの映画なのでそれほど気になりませんでした。

母は強し。

6位 高野豆腐店の春

シネコンで上映された邦画作品の中では圧倒的な完成度。

豆腐を作る工程が目にも耳にも気持ちよく、メチャクチャ豆腐を食べたくなること必至。

途中で被爆二世と言う重い話題が出てきたりしますが、ちゃんと笑えるギャグで中和されてて映画としてのバランスがよく、ダレることも全然ない。

7位 ミンナのウタ

清水崇監督のファンとしては5億点が出ているホラー演出に大興奮。

ついに姿を現した『さな』にはテンションが爆上がりしました。

さり気なくGENERATIONSのアイドル映画としても完成度が高く、上手くストーリーに盛り込めていてトータル大満足。

強面なのに終始ビビり散らかしている関口メンディーくんがかわいいですね。

8位 Winny

いわゆるWinny事件の映画化。

東出昌大さんと言うキャスティングで内容も美化されていそうでちょっと中立性には疑問がありますが、

単純に職業・SEとして多大なモチベーションがもらえたと言う点でランクイン。

定期的に見直したいですね。

9位 ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!

スパイダーバースの明らかな影響を感じさせつつ、それともまた違った斬新な映像表現がまず見どころ。

CGのタートルズ2作も結構好きだったので独特のアニメーションに馴染めるかどうか不安がありましたが、杞憂でした。

子供の頃にタートルズを観ていたおじさんには懐かしいキャラだらけで熱い展開もあり、テンポも良くて伏線回収も抜かりなしの内容にも文句なし。

正直スパイダーバース2作目のアクロス・ザ・スパイダーバースよりも遥かに楽しめました。

10位 劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」 前編/後編

邦画アニメ枠はサンドランドとかなり迷ったのですが、

OP曲でまずテンションがアガるのと、DaokoさんのED曲が素晴らしすぎるのでこちらをチョイス。

ED曲って映画の心象を結構左右すると思うんですよね。

あまり評判が良くないアニメ版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』も同じくDaokoさんと米津玄師さんの主題歌『打上花火』が素晴らしくて個人的にかなりバフがかかっていました。

セーラームーンはさほど詳しくないので知らないキャラがたくさん出てきましたが、

基本的に変身バンクと必殺技を楽しむ脳筋アニメなので全く気になりませんでした。

セーラーヘヴィメタルパピヨンの語感が頭から離れません。

その他

10個に選ぶのムリってくらい主に邦画が豊作でした。

劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ

TOP10圏内とはほぼ同率。

ドラマを見ていないにも関わらずメチャクチャ面白かったので、テレビアニメも全話観ました。

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

予告があまりにも感動ポルノ丸出しで『泣ける』を強調してくるものだから、正直怖いもの見たさと言うかネタにするくらいのつもりで観ましたが…。

的確なカット割りと照明、質感のある映像、退屈させないカメラアングルで邦画としてのポテンシャルが高く、

さらに予告のイメージほど泣かせに来る作りでもないし大げさな演出もなく、思わぬアタリ映画でした。

特攻賛美でもないし、最終的に母と娘の物語に帰結しているのもポイント。

強いて言えば最後の資料館でのアレはちょっと大げさか。

こんにちは、母さん

大泉洋さん、吉永小百合さん、山田洋次監督と言うハードルの高い座組でしっかり面白い映画になるんだからすごい。

ほつれる

90分未満の尺の中、ほぼ気まずい空気が流れている最悪の映画(褒め言葉)。

気まずさが観客にも伝播してEDを固唾を呑んで見守っていたのはいい体験です。

田村健太郎さんの演技が素晴らしくウザい。

そして僕は途方に暮れる

大傑作映画『何者』の三浦大輔監督作品。

旧ジャニーズの藤ヶ谷太輔くんのクズ演技が素晴らしいです。

若いのに演技上手いなー、と思ってたら見た目よりも実年齢がはるかに上だったことにも驚き。

PERFECT DAYS

トイレ清掃のおじさんの日常を描くだけでやたら面白いと言う謎の映画。

柄本時生さんの役柄がまたいい感じ。

役所広司さんの寝起き~出社までの効果音の耳あたりがすごく良いのでBGMだけ配信してほしいくらい、寝付きが良くなりそう。

正欲

個人的には同じ朝井リョウ先生原作の『少女は卒業しない』には及びませんでしたが、

とにかく『水』演出が素晴らしく、一見の価値あり。

サンドランド

鳥山明先生が温めていた企画だけあって面白いです。

予告はスベってるように思ったけど…。

世界の終わりから

ただの現実の街並みを異世界みたいに見せるカメラワークが素晴らしい。

全ての映画監督はこの作品を見てほしい。

怪物

永山瑛太さんと安藤サクラさんの凄まじい演技力。

後半の子供中心パートはちょっと間延びしているように感じました。

パリタクシー

洋画としてはコンパクトな尺で静かな感動を呼ぶ映画。

EDがかなりご都合主義なのはともかく、やはりフランス映画は侮れない。

ガチの女性蔑視があった国なのでフェミニズム要素もアクセントになっています。

裸足になって

フランスとアルジェリアの合作映画。

レンズフレア演出が印象的でした。

劇場版 ポールプリンセス!!

なんか想像してたポールダンスと違ったけど、

精神性とプロットがかなりラブライブ!でアイドルアニメのダークホースと言う感じでした。

ライブシーンは一見の価値アリ。

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』

ドラマ未見で見ましたがちゃんと面白い。

ライバルチームがYOKOHAMA MERと言う自意識過剰な神奈川の田舎者集団なのも良かったですね。

詳細感想はこちらの記事で。

駒田蒸留所へようこそ

さすがP.A.WORKSのお仕事シリーズ。

メチャクチャ酒蔵を取材したんだろうな~、と言う感じの精緻さがありつつ話も面白い。

琉生さんの人間性があまりにも出来すぎていて、CVが早見沙織さんと言うこともあり天使かと思いました。(ニチャア

ドリーム・ホース

競馬好きならまぁ感動しますよね。

障害レースの臨場感溢れる演出が見事でしたが、一方で「もう走るの止めてくれ!」と言いたくなる恐怖演出もあり。

マイ・エレメント

さすがピクサーだけあってCGのデキが他のハリウッド映画とはぜんぜん違ってほぼ実写。

ストーリーもなかなか良かったです。

2023年は正直マイ・エレメントとタートルズ以外のハリウッド映画は観なくてもいいんじゃないかな…。

アイドルマスター シャイニーカラーズ

アニメ4本建ての連続上映なので映画としての評価は難しいところがありますが、

2話のアンティーカ回が非常に良かったです。

2024年のアニメ作品でこれが売れなかったら自分の目を信用できなくなる…。

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