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一人暮らし向けの新電力会社比較
2017年の電力自由化で、多くの会社が参入してきた電力事業。
この記事では一人暮らしの場合にオススメの電力会社を紹介していましたが、2022年のエネルギー高騰で新電力の多くが苦境に。
一人暮らし向けの電力は特に競争が激しく、この数年で目まぐるしく順位が変動しました。
- 基本料金無料の新電力Looopでんきが登場
- スマ電が夜間利用が多い場合にLooopでんきより安くなる可能性のある『どーんと!夜得!ホームプラン』を発表
- スマ電が『どーんと!夜得!ホームプラン』の新規受付を停止
- 楽天でんきがLooopでんきに対抗して基本料金無料に
- Looopでんきと楽天でんきより安いあしたでんきが登場
- 上記全ての会社より安いピタでんが登場
- スマ電が『どーんと!夜得!ホームプラン』の後継としてゼロ得よるプランを開始
- 2022年のエネルギー価格高騰で基本料金無料の新電力の多くが撤退、料金を見直し
スマ電のゼロ得よるプランはどーんと!夜得!ホームプランから以下の変更が加わっています。
- 最初の15kWhまでは373.73円だった基本料金が無料になった
- 22時→朝8時まで割安だったのが20時→朝6時までになった
- 土日祝にも夜間の料金が適用されたのが土日祝は平日昼間の料金になった
この記事では表で比較していますが、人によってはピタでんより安くなる可能性がでてきました。
ピタでんの公式サイトは以下から。
2022年現在では東京電力を電気ガスセットで使うのは多いにアリ
エネルギーの高騰で新電力の多くが燃料調整額上限の撤廃や値上げ、撤退を余儀なくされる中、
東京電力の価値が相対的に上がりました。
- 電気ガスセット割引で電気代が毎月102円割引
東京ガスの電気ガスセット割引は電気代合計額から0.5%引きなので、一人暮らしでは東京電力のセット割が有利。
東京ガスのずっとも電気のセット割は基本料金が275円引きだったが、一般家庭向けのずっとも電気は新規受付を停止したため実質的に廃止。
- 電気の口座引き落としで54円割引
- ガス代は東京ガスより安くなるように設定されている
電気料金は契約アンペアごとに基本料金が発生する電力会社はどこも横並びで大差ないので、
大手の安心感もある東京電力を使うことは今や情弱ではなく現実的な選択肢です。
参考リンク
- ガスと電気をまとめておトクな「ガス・電気セット割」|東京ガス:
https://home.tokyo-gas.co.jp/power/ryokin/menu_waribiki/futai.html - 電気・ガスプランに加入すると、どんな割引サービスがありますか | 東京電力エナジーパートナー:
https://tepco.zendesk.com/hc/ja/articles/360039106954-%E9%9B%BB%E6%B0%97-%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AB%E5%8A%A0%E5%85%A5%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8-%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E5%89%B2%E5%BC%95%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B
一人暮らしの場合はアンペアの基本料金が気になる
一人暮らしの電力消費量ですが、冬場や夏場でかなりエアコンを使用した場合でもせいぜい100kWh~150kWhくらいではないでしょうか?
これくらいの金額だとアンペアの契約にかかる基本料金が気になるところ。
東京電力の新プランだと30Aで842円となかなかの金額。
割安なイメージを押し出している東京ガスも基本料金に関しては東京電力とほぼ同じで安くありません。
東京ガスの電気は安くない
東京ガスは営業力が強いので、東京電力から東京ガスに乗り換えた人も多いとは思いますが、正直なところ一人暮らし用としてもファミリー向け電力としても東京ガスの電気料金プランは特に魅力がありません。
何の存在価値もない東京電力の新プランよりはマシ程度なので、安易に東京ガスの電気を使っている方は見直した方がいいでしょう。
ファミリー向けとしてはエルピオでんきやHTBエナジーが優秀なようです。
一人暮らし向きの電力会社はピタでんが最優秀
一人暮らしの少ない電力消費量で選択肢に入る電力会社の筆頭はピタでんです。
次点はあしたでんき、や楽天でんきと言ったところですが、
楽天でんきの入会特典のポイントを狙う以外ではほとんど使う意味がないでしょう。
楽天でんきの料金プランは多くの都市でLooopでんきと同等になっていますが、楽天ポイントの分わずかに有利になっています。
基本料金
ピタでん、あしたでんき、Looopでんき/楽天でんきは基本料金無料が大きなメリットとなっています。
現在は廃止されましたが、スマ電の夜得ホームプランは最初の15kWhまでは373.73円が固定でかかるものの、夜間の電気代が上記電力会社より安いのが大きなメリットでした。
その後基本料金無料のゼロ得よるプランを発表したので、表で比較しています。
電気代
地域によって異なりますが、東京電力エリアはピタでんが25.71円で最安。
新規受付を停止したスマ電の夜得ホームプランは平日22時~朝8時の間と土日祝日で24.75円、それ以外の時間で27.2円(300kWhを超えると28.90円ですが一人暮らしではほとんどありえない使用量)でした。
その夜得ホームプランの後継プラン『ゼロ得よるプラン』は平日20時~6時の間で24.21円。
夜間はピタでんよりも安くなる代わりに、土日祝日が丸1日平日昼間と同じ26.9円。
電気代比較
朝8時から夜20時まで不在、その他の時間を在宅にしている場合の料金をスマ電のゼロ得夜プランとLooopでんき(楽天でんき)、あしたでんきで比較してみました。
- 在宅時は1時間あたり0.3kwh、不在時は0.1kwhの電気使用量を想定
- スマ電は平日朝6時~8時のみ昼料金
在宅時想定平均電気使用量 | 0.3 | 0.3 | 0.3 |
不在時想定平均電気使用量 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
在宅時間 | あしたでんき | スマ電 | ピタでん |
平日20時~8時 | 93.6 | 88.77 | 92.556 |
平日8時~20時 | 31.2 | 32.28 | 30.852 |
土日・祝日(12時間在宅) | 93.6 | 96.84 | 92.556 |
平均電気代(料金÷在宅時間) | 128.4 | 124.7746154 | 127.008 |
月想定金額 | 3852 | 3743.238462 | 3810.24 |
1kwhの料金 | 26 | 26.9/24.21 | 25.71 |
比較表の電力の分配においてはスマ電のゼロ得よるプランがピタでんを抑える結果に。
時間帯を気にしながら使う心的負担を考えるとピタでんを使うのがおすすめですが、休日が土日でない人などは一考の余地あり。
逆に在宅勤務などで1日中まんべんなく電気を使う人には勧めづらいプランになっています。
以前の夜得ホームプラン同様、土日祝日が夜間料金だったらかなりおすすめできたのですが。
どの会社も電力使用量をリアルタイムで確認できる
基本料金無料の電力会社はシステムを共通化しているのか、ウェブサイト上で一日毎の電力使用量をグラフで見られるのが大きなメリットとなっています。
スマ電はこんな感じで表示されます。
電気会社の乗り換えは簡単
Webのみで契約が完結し、立ち会いも必要なし。
最低使用期間などもない会社がほとんどなので、気になる電気会社は気楽に乗り換えてみましょう。