Thee OLD CIRCUSのハーヴェストスリーブ構造の服がカッコよすぎる

関連記事



ハーヴェストスリーブとは

日本のファッションブランド、Thee OLD CIRCUS(ジ・オールドサーカス)独自のアーム周りの縫製パターンです。

22SSからこのパターンを使ったアイテムのリリースが始まりました。

カーディガンなどハーヴェストスリーブを採用していない商品もあり

ハーヴェストスリーブ構造について簡単にまとめると、

  • 通常の服にはあるアームホールがなく、脇下が繋がっている

縫製パターンです。

ブランド公式サイトの以下の商品の説明が詳しいかと。

Garage EDEN-1973 . Thee OLD CIRCUS-Thee OLD CIRCUS ” 1973 ” / 1301 / Harvest Blue / 新境地構造 “ハーベストスリーブ” 馬布シャツDUST WHITE

ハーヴェストスリーブの何がいいかと言うと、肩のラインが自然に袖へと繋がっていくので見た目がカッコいいこと。

動きやすさにも繋がっているらしいですが、ファッションは我慢なのでこちらは個人的にはどうでもいい

まぁその分生地パターンの作成が難しく、アームホールがある服よりも余分に生地を必要とするので、価格を下げられない原因にもなっているとのこと。

ハーヴェストスリーブ構造に関しては色の白い服が分かりやすいと思うので参考動画を以下に貼っておきます。

ハーヴェストスリーブの縫製パターンを見た後だと、

『普通』のアームホールが存在する服、特にレザージャケットなんかはアームホール部分のレゴブロックの人形感がエグくて、ダサく見えてしまいます。

アームホールに留まらないThee OLD CIRCUSのアウターのこだわり

ハーヴェストスリーブの採用以前から、基本的に以下のような細部へのこだわりを持って服を作っています。

ボタンは基本的に水牛の角かオリジナルサビ加工ボタン

DEVOAあたりのドメブラも水牛の角で作られた水牛ボタンを採用しています。

正直4万も5万もするシャツ・ジャケットを買う以上、プラスチックボタンや貝ボタンは安っぽくて萎えるので極力水牛ボタンや金属ボタンを使ってほしいところ。

インポートブランドの2桁万円するようなシャツでもプラのボタンを採用しているブランドが結構多いですが、そこは金をかけてくれよ、と言いたくなりますね。

ジップはYKKエクセラのオリジナルジップ

ジップを使っている商品は基本的にYKKの最高級ライン、YKKエクセラ。

個人的にはスイスの会社、ririのジップの方が開閉がスムーズな気がして好きだったりしますが、

まぁこのどちらかを使っていれば問題ないと思います。

デカデカと『YKK』って書いてあるプラ製の通常のYKKジップは使い勝手こそいいものの、

高級感はないのであまりブランド服には使ってほしくない…。

襟はワイヤー入りで簡単に立たせられる

デザイナーの浦野氏が基本的に襟を立たせる人とのことで、シャツやジップアップジャケットなどはほとんどがワイヤーで襟を建てられるこだわりの仕様になっています。

ドメスティックブランドガラアーベントにはジャケットの合わせの部分にワイヤーが入っていてボタンを開けた時の表情を変えられる服がありましたが、

こう言うちょっとしたこだわりいいですよね。

オーバーロック加工

オーバーロック用の糸で縫い合わせるヤツ。

大量生産のファストファッションではまず生産できないので、

さりげないアクセントとしてクワイエット・ラグジュアリー感があります。

まぁドメスティックブランドでちょっと前のインポート・ハイブランドみたいにロゴドンしてるブランドって元々あまりないので、

基本的にはドメブラは常にクワイエットな服を出して来たとも言える。

さらに言うとThee OLD CIRCUSを含め、多くのドメスティックブランドはラグジュアリーと言うほど高価格ではありませんが。

背面ネック付近のバッククロスダーツ

ほぼ全てのトップスで、首元あたりに十字形のダーツが入っています。

個人的に背面が無地の服は少し物足りなく感じるので、こう言う背面のディテールにも力を入れているブランドが好みです。

背面ネック周りにアクセントのあるカットソーを発売しているブランド

ちなみにリカルド・ティッシ氏がデザイナーの頃のジバンシィも、カットソーは背面に十字型のダーツを入れているアイテムが多かったです。

Thee OLD CIRCUS本店は会員制だがセレクトショップでも購入できる

恵比寿にある直営店は会員制のセレクトショップですが、

以下のセレクトショップに商品を卸しています。

会員限定の予約の段階でSOLDしてしまう場合もありますが、

基本的にはセレクトショップでも買える、と考えてOK。

22SS以前の商品はハーヴェストスリーブを採用していないので、

個人的にはトップス・アウターを購入するのであれば22SS以降の商品をオススメします。

Thee OLD CIRCUSは25SSを持って終了予定

お店の方針で新規アイテムのリリースは25SSで一旦終了予定です。

記事執筆時点では最新の24SSを含めてあと3回のコレクションを残すのみですが、

変わった縫製パターンに興味を覚える服マニアの方はぜひチェックしてみてください。

ちなみにThee OLD CIRCUSはデニムパンツもカッコよく、

さらに信じられないほどいい感じに色落ちする生地を使っています。

したがってデニムパンツ好きにもオススメ。

デニムパンツのディテールやデザインが優れているおすすめブランド

その他アームホール周りに特徴のあるファッションブランド

TAICHI MURAKAMI

日本のアーチザン系ブランド。

やはりアームホールを廃した縫製をしているようです。

価格が高いだけあって凝っていますね。

WORK BLAZER / taichimurakami | ShelterII BLOG

DEVOA

アームホールがない訳ではないですが、かなり特殊な縫製で動きやすく作られています。

山内

こちらのブランドもアームホールがない訳ではないですが、アームホールにZスリーブと言う縫製パターンを使ってる服があります。

夏の”山内” Part2 – CASANOVA&CO

関連記事

SNSでシェアする