ARCHISS Quattro TKL レビュー|キーボード派にとって最良のマウス付きキーボード

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キーボードとマウスを一つにまとめたい

cVimSurfingkeys使いにとって最重要なデバイスはキーボードであり、マウスはどうしてもマウスでないと操作ができない時以外は極力触りたくないものです。

最近はタッチパッドやトラックボールなどと一体化したキーボードも珍しくなくなってきたので幾つか試しましたが、正直言ってどれもイマイチでした。

イマイチだったマウス機能一体型キーボード

マイクロソフト ワイヤレス キーボード All-in-One Media Keyboard

外観がかなりコンパクトで、ファンクションキーが右側にあるのが(自分にとって)気が利いた配置。

キーボード自体の使い勝手も悪くありませんが、タッチパッドによるマウススクロールがどうにも画面とズレている感触があり、ノートパソコンなどのタッチパッドに比べるとかなりイマイチ。

キーの摩耗も早く、特にCtrlキーの戻りがすぐに悪くなるのが致命的でした。

Logicool ロジクール ワイヤレス タッチキーボード K400pBK

店頭で触った感じではCtrlキーの大きさにやや難ありと言ったところ。

個人的な感情ですが、Logicoolはさもスイス製であるかのように「信頼のスイス品質」を売り文句にしていますが、ほとんどの製品が中国製なのに値段が高いのが気に入りません。

高品質と言っているものの、正直マウスの耐久性に関して言えば同じ中国製であるELECOMやバッファローに負けています。

K400PはBluetooth接続なのでスマートフォンやタブレットでも使えるのは長所です。

サンワサプライ SKB-ERG5BK

そもそもキーボードとして使いづらいので論外です。

この手の湾曲した自称『エルゴノミクス』キーボードはマイクロソフトですらあまり市民権を得られていないので基本的に地雷と思った方がいいのかもしれません。

Quattro TKLは台湾製

別に中国製でもELECOMのキーボードのように安くて使いやすければいいのですが、高級キーボードと同じような値段なのに中国製品ばかり出しているメーカー(主にLogicool)が多いことに嫌気が差し、

当初の予算をオーバーしていましたが台湾製であるQuattro TKLを購入しました。

ASUSやMSIなどの老舗メーカーの存在により、台湾製であることはもはやPCサプライの分野ではブランドと言えます。

台湾製のPCサプライ製品まとめ

価格は静音赤軸が多少高いものの、定価で全製品19,000円前後と高級キーボードの中ではかなり安め。

マウスが必要ないことを考えるとお得感があります。

Quattro TKLの良さ

メカニカルタイプとしては軽快なキータッチ

キーボードとしては「すごく良い!」と言うほどでもありませんが、メカニカルタイプなのにキータッチが軽く、パンタグラフを好む管理人でもすぐに慣れることができました。

静音赤軸ではなく通常の赤軸のものを購入しましたが、打鍵音はほぼ気になりません。

ポインティングデバイスの関係か、『B』キーが気持ち遠いですが、これもすぐ慣れます。

マウス機能が絶妙なさじ加減

Windows10の初期状態のマウス移動速度で早すぎず遅すぎず、力加減が繊細に伝わる素晴らしい調整具合で非常に使いやすいです。

デフォルトで『無変換』と『変換』がそれぞれ左クリックと右クリックに割り当てられているので、どうしてもマウス操作が必要だった『画像に名前を付けて保存』がキーボードのみで素早く実行できます。

  • 一応Firefoxだと『ページ情報』を使えば手間はかかるもののキーボードのみで保存可能
  • 拡張機能Surfingkeysを使えばフォルダ固定での画像DLが可能

WordPressの編集画面はちょっとしたことで編集エリアからフォーカスが外れるので大変イライラさせてくれるのですが、このストレスもキーボードでマウス操作ができるおかげでかなり軽減されました。

ちなみにファンクションキーを押すと通常の無変換/変換として使えるほか、ファンクション+スペースで元の無変換/変換に戻すこともできます。

見た目

シックなグレー主体の本体にアクセントとして赤いESCキーとオレンジのポインティングデバイスが映えまくっており、高級キーボードの中でも群を抜いたカッコ良さだと思います。

CapsLockキーとScrollLockキーは使用中とWindowsスリープ中に発光しますが、ゲーミングキーボードのように派手なものではなく控えめな白。

Quattro TKLの微妙なところ

ESCキーが遠い

裏面のDIPスイッチを使って半角/全角と入れ替えることも可能ですが、標準のまま使う場合はかなり気になるところ。

Vim使いの方はESCではなくC-cやC-[を使うことを考えた方いいでしょう。

タスクマネージャーやChromiumブラウザのプロセス一覧(Ctrl+ESC)を出すのにも若干苦労します。

ESCキー絡みは頻繁に使う機能ではないのですが、ESCキー及びF1-F12の段に関しては少し間を詰める余地があるように思います。

CtrlキーとWindowsキーが近い

指の付け根でCtrlキーを押す派閥なので、たまーに誤爆します。

幸いWindowsキー系のショートカットは誤爆して取り返しの付かなくなるような機能はありませんが、もう少しCtrlキーの方を大きくしてくれても良かったかな。

これも使っているうちに慣れましたが。

マウスカーソルが勝手に動くことがある

この現象は説明書に記載があり、マウス機能の調整のために必要らしいのですが、

割と頻繁に発生するのがちょっと気になる。

アプリケーションキーがない

右クリックキーがあるとは言え、アプリケーションキーはマウスカーソルの位置に関係なく右クリックメニューを表示してくれるのでないよりはあった方がいいかな、と言う感じです。

まあたまにしか使わないのでShift+F10でもいいのですが。

トータルでは大満足

マウスが要らないのでUSBポートの専有が一つで済みますし、肝心のマウス機能も使いやすくて見た目も優秀と、2万円以下にしてかなり満足できるキーボードでした。

欲を言えば有線ケーブルも減らしたいのでBluetoothやワイヤレス版も展開してくれると助かりますが、2020年に買ったものの中では非常に満足度の高い商品になりました。

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