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地味ながら便利な重複画像検索ツール
時代はクラウドと言うことで、オンラインストレージになんでもかんでも放り込んでおく時代になりましたが、
WEB上の画像を適当にクラウドに放り込んでいると知らないうちに重複画像が蓄積されていきます。
メジャーなオンラインストレージはファイル名が同じ画像は弾いてくれるものの、中身のみが重複している画像を検出してくれるものはありません。
従って、オンラインストレージから内容が重複している画像を削除したい場合は以下の手順を踏む必要があります。
- ローカルにフォルダごとDL
- 重複画像を削除してクラウドと同期
時代に逆行するようですが仕方ありません。
ローカルへのDL作業は大量のフォルダを単一のZIPでDLできるMEGAやpCloudが優秀。
Google Photoは枚数が多いと複数に分割されたZIPファイルでのDLになるのでけっこう面倒です。
個人的には買い切り型のpCloudを使っています。
一方でMEGAの同期ツールはオンラインストレージとしては珍しくWindow用ポータブル版も用意されているのが非常にありがたく、標準で暗号化もされるのでこれはこれで使い出がありますね。
重複画像検索ツール比較
全てWindows10で使用。
Similatiry
https://freesoft-100.com/review/similarity.html
画像だけでなく音楽ファイルも重複を探知可能なツール。
https://www.similarityapp.com/forum/index.php?topic=336025.0
フォーラムからDLできるベータ版はZIPを解凍するだけで利用可能。
ベータ版
Windows番特有かもしれませんが動作に難あり。
- 画像の検出がかなり遅くファイル数が5,000のフォルダで残り時間は3時間以上と表示された
- 画像のプレビューが遅い
- CPUの負荷はほとんどない
リリース版
- 画像検出、プレビューとも高速
- 重複画像検出中はPCが重くなる
類似度はcontentとexperimの二段階で表示されるため、精度は他のツールよりもかなり高め。
表示項目列は右クリックから追加・非表示が可能。
精度の高い検出を求めるとSimilarityしか選択肢がなさそうですね。
XnView
画像ビューアーや一括処理、簡単なレタッチまでこなす万能ツールですが、『ツール』→『同様の画像を検索』から重複画像検索もできます。
『同様の画像内容(遅い)』で画像の内容を見ることが可能。
「遅い」と書いてある割にかなり高速で動作しますが、しきい値を100%にしても『よく似ているレベルの画像』が結構引っかかります。
写真はともかくイラストなどが含まれていると厳しいですね。
dupeGuru Picture Edition
https://dupeguru-picture-edition.en.softonic.com/
インストール必須、VC2008ランタイムも必須。
その割に精度はイマイチ。
動作は高速ですが、わざわざインストールしてまで使うソフトではないですね。
検索結果はデフォルトでは画像が表示されませんが、『View』→『Details』で表示可能。
最初から表示しとけや。
Simipix
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se363819.html
かつてのWindowsの定番ツールで昔は愛用していました。
動作は軽量高速ですが精度はXnViewとどっこいと言ったところで、わざわざこのためにインストールするかと言われると微妙。
精度を求めるならSimilatiry、後は好み
いくつか試して見た感じではSimilatiry以外の検出精度は横並びと言った感じでした。
処理速度と精度のトレードオフになりますが、写真などの用途であればXnViewで十分だと思います。
余談ですが、画像の保存にはSave In…などの画像自動保存系拡張機能を使うと一発で指定のフォルダに便利できるので便利です。